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私たちを取り巻く社会構造の変化は、年々シリアスなものになってきました。
人口動態でみると、人口減少・少子化・高齢化・労働力人口の減少。2070年には人口の4割近くが65歳以上を占める見通しとなっています。
金融環境では、デフレからインフレへの転換、持続的な円安、実質可処分所得が減少が続いています。ドイツにGDP（米ドルベース）で抜かれ、一人当たりGDPはG7で最下位。国全体としてのプレゼンスも低下する中、個人として、仕事で稼ぐ力と資産運用の重要性はより一層高まってきています。
個人の資産運用をみると、政府から「貯蓄から投資へ」が謳われていますが、家計の金融資産は半分以上（約54%）がほとんど利子が付かない現金・預金に留まり、証券投資が必要ないと考える人は約7割にものぼっています（日本銀行、日本証券業協会調べ）。損したくない、ギャンブルのようなもの、価格変動に神経を使うのが嫌といった投資リスクへの恐れがその背景にあると考えられます（日本証券業協会調べ）。
私たちはこうした社会課題に対して、金融・不動産の知見とデジタル技術を活用し、「価格変動が小さい金融商品の開発」「分かりやすく楽しい投資機会・投資体験の提供」「デジタル技術の活用による運用とデリバリーの最適化」にチャレンジすることで、攻め（資産運用）と守り（資産防衛）の両面で社会に付加価値を届けたいと考えています。
こうした社会課題に対してチャレンジしていくため、当社は主に以下の3つの事業に取り組んでいます。
①アセット・マネジメント事業
・不動産を中心とする裏付資産を基にした、ファンドの組成・運用・販売事業
②プラットフォーム事業
・ブロックチェーン技術を使った当社独自のセキュリティ・トークン（デジタル証券）・システムプラットフォームの開発運用
③コンサルティング事業
・クライアント企業様におけるセキュリティ・トークンおよび関連ビジネスの導入支援
中核事業の一つが不動産を中心としたファンドのアセットマネジメント事業となります。
オリジナルブランド「renga」およびプロ向けブランド「rengaPro」は、不動産私募ファンドの組成・運用経験豊かなマネージャーおよびメンバーによる確かな目利き（ソーシング）・収益性の確保と向上力（リーシング）を元に、安定的でパフォーマンスの高いファンドを提供して参ります。
これまでに組成した不動産ファンドは、生命保険会社・地方銀行・信販会社等といったいわゆるプロ投資家の皆さまに投資していただいております。
また今後は、航空機・船舶・太陽光・社債といった不動産ファンド以外のアセットクラスのファンド組成・アセットマネジメントも手掛けていく予定です。
システム子会社（オーナーシップ株式会社）において、不動産をはじめとした各種ファンドの組成・期中運用・投資家管理・販売・トークン（デジタル証券）管理・セカンダリー取引まで一気通貫で対応可能な独自システム「OwnerShip」の開発・運用を行っています。
システムを内製化することで、高い柔軟性を維持しつつ、低いコストでの運用が可能となり、投資家のみなさまにとって、より高い利回りをご提供することができるようになります。
また、金融商品取引法に定めるセキュリティ・トークン（電子記録移転有価証券表示権利等）はブロックチェーン技術等を用いることとされていますが、民法上の定めにより、セカンダリー取引（運用期間中の売買）等の権利の移転がデジタル完結できないという制約がありました（いわゆる第三者対抗要件問題）。「OwnerShip」は、当局の認定の下、この一連の手続きをデジタル完結できる国内唯一のシステムとなっております。
※規制のサンドボックス（ブロックチェーン技術を活用した電子的取引に係る第三者対抗要件に関する実証）に基づく実証実験を完了し、債権譲渡の通知等に関する特例に係る新事業活動計画の認定を国内で初めて取得（2023年8月）。
当社システムを活用することにより、自社ファンドはもとより、アセットマネジメント事業を手掛けているクライアント企業様のファンド組成およびセキュリティ・トークン化に幅広く貢献していきます。
不動産アセットマネジメント事業を手掛けているクライアント企業様のSTO（セキュリティ・トークン・オファリング）の導入支援、不動産特定共同事業法のライセンス取得等に関する各種コンサルティングサービス等、当局経験者を含むメンバーによる豊富な知見を提供していきます。
